GIは14回挑戦して未勝利に終わったものの、平成初期に絶大な人気を集めた1頭がホワイトストーンである。そんな芦毛の名脇役が最後の勝利を手にした93年のAJCCを振り返る。 現役時代に「白い稲妻」の異名をとったシービークロス。70年代後半から80年代前半にかけて、末脚を武器に活躍。重賞を3勝した記録にも記憶にも残る名馬である。その代表産駒であり、GIを3勝したタマモクロスが引退した翌年、入れ替わるようにデビューしたのがホワイトストーンだった。 名前の通り、父譲りの芦毛。夏の札幌でデビューし、2戦目となった秋の東京で初勝利を挙げる。すると続く朝日杯3歳Sでも5着に健闘。しかし、その後は善戦マンのイメージが定着する…