例年にも増して今年の3歳馬は強さを感じるレースが多い。中でも、一番衝撃的だったのがエンブロイダリー(牝、美浦・森一誠厩舎、父アドマイヤマーズ)の未勝利戦だ。 あおり気味のスタートだったがスピードの違いで先手をとると、そのままリズム良く風を切り7馬身差の圧勝。直線では軽く仕掛けられただけで加速し、ノーステッキのまま新潟・芝1800メートルの2歳レコードをコンマ9秒も更新する1分45秒5をマークした。最後はルメール騎手が後ろを振り返る余裕すらあるほど。超高速馬場だったことを差し引いても、G1級のポテンシャルを感じさせるレースだった。 続くサフラン賞は前残りの馬場で出遅れが響き5着に敗れたが、気性面を…