スターホースの引退は寂しいが、その後継者を探すのは、競馬の楽しみの一つ。昨年11月9日の京都・ダート1800メートルで新馬勝ちしたナルカミ(牡3歳、栗東・坂口智康厩舎、父サンダースノー)に大器の片鱗を感じている。 道中は先頭集団を引っ張り、4角ではもう2番手を離しにかかった。強気な競馬だったが脚いろは別格。後半3ハロンは11秒8―12秒1―12秒4の好ラップでまとめ、大差で逃げ切った。勝ち時計1分51秒2も驚異的。良馬場のダート1800メートルで行われた新馬戦においては、1980年以降で最速だった。 坂口調教師は「勝ち負けするとは思っていたけど、あんなに走るとは思っていなかった」と、改めて振り返る。2着馬が次戦で8…