かつて「金杯は“金”にまつわる馬が連絡みする」と、まことしやかに競馬場やウインズ近辺でささやかれた頃があった。 84年1着ドウカンヤシマ。ドウを「銅」と読めばカネ偏だ。 85年1着スズパレード。「鈴」パレードでカネ偏。 86年1着クシロキング。「釧路」の「釧」はカネ偏。 87年1着トチノニシキ。「錦」はカネ偏。 88年1着アイアンシロー。アイアンはすなわち「鉄」。カネ偏。 89年1着ニシノミラー。ミラー「鏡」はカネ偏。 怖いばかりのカネ偏オンパレードだが、この不思議な符号は89年を最後にパタッと止まってしまう。 しかし…。金は忘れた頃に降ってくるのだ。02年。東京で行われた中山金杯を勝ったのは、そ…