【競馬人生劇場・平松さとし】 28日、中山競馬場ではホープフルSが行われる。G1になる前の2016年、G2だったこのレースを制したのがレイデオロだ。管理していたのは美浦・藤沢和雄調教師(引退)。翌春には当然、クラシック戦線を戦ったわけだが、ホープフルS後はぶっつけでの皐月賞出走となった。 この時、思い起こされた事があった。話はさらに20年近くさかのぼる。1998年、デビューから3連勝で阪神3歳牝馬S(G1、現阪神ジュベナイルF)を制し、2歳女王(当時は3歳表記)に輝いたのが藤沢和師のスティンガーだった。翌春には牝馬クラシックに挑戦したわけだが、休み明けで桜花賞に挑むと12着に惨敗。「無謀」と叩かれたものだ。しかし、伯楽は…