ハンデ戦のGIIIというイメージに反して、中山金杯は出世レースでもある。とりわけここで重賞初制覇を果たした馬には、後のGI馬がズラリ。そんな馬を紹介したい。 最初に取り上げたいのは95年のサクラローレルだ。900万下、1500万下と連勝して参戦。1番人気は同じく明け4歳(※現在の年齢表記)のオフサイドトラップに譲ったが、レースは独壇場だった。道中は中団に構え、3?4角で大外から一気に進出。直線に向いて馬なりで抜け出すと、2着のゴールデンアイに2馬身半差の圧勝を収めた。その後、骨折による長期休養を強いられたものの、翌春に復帰。天皇賞(春)と有馬記念を制し、96年の年度代表馬に選ばれている。 98年のグルメフロンティアも…