◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル) 美浦・上原佑紀厩舎の重賞初制覇をG1の舞台で狙うピコチャンブラック(牡2歳、父キタサンブラック)は、7月20日の新馬戦(福島・芝2000メートル)を7馬身差で楽勝。その勝ちっぷりを現地で見ていて、大物になる可能性がある馬だと感じた。 その新馬戦はスピードの違いで先頭に立つと、最後までほとんど追われることなく後続を突き放した。石橋脩騎手が「今日は何もすることがなかった」と表現したほどに能力が突出していた初陣Vだった。 ただ、レベルが高い相手と戦っていくうえでは、逃げの戦法だけでは選択肢が狭くなる。そこで前走アイビーSのレース運びに注…