「有馬記念・G1」(22日、中山) 過去にラストランで暮れのグランプリを制し、競走馬生活を終えた名馬を紹介する。今回は19年リスグラシューを振り返る。 ◇ ◇ リスグラシューは歳を重ねさらに色濃く輝いた、まさに“名牝”だった。思えばデビュー当初から素質の片りんを見せていた。2戦目の阪神での未勝利戦を2歳レコードで圧勝すると、アルテミスSで重賞初制覇。続く阪神JFでは2着とG1タイトル奪取は時間の問題のように思えた。しかし、翌年の牝馬3冠戦では2、5、2着とあと一歩のところで戴冠ならず。同年のエリザベス女王杯も8着に敗れた。 そんな彼女が一変したのは4歳秋。3歳時は430キロ台で走…