「有馬記念・G1」(22日、中山) 今回が現役ラストレースとなるドウデュース。有終の美を飾ることができるか注目される。当欄では、ラストランで暮れのグランプリを制し、競走馬生活を終えた名馬を振り返る。 ディープインパクトやオルフェーヴルなど、ラストランの有馬記念で改めて力の差を見せつけた馬はいる。だが、この馬は“絶頂期”を迎えてターフを去るという珍しいパターンだった。 シンボリクリスエスは有馬記念をレース史上最大の9馬身差、当時のレコードタイムで圧勝。史上4頭目の連覇となった完成形を思わせる走りには当時、他の追随を許さぬトップトレーナーだった藤沢和雄調教師の才覚と矜恃(きょうじ)が詰まっ…