有馬特別連載「サンクス・ドウデュース・ファイナル」。第2回はドウデュースの放牧先であるノーザンファームしがらき(滋賀県甲賀市)で携わった日高裕貴厩舎長(37)に、オフでの様子や苦楽を共にした3年半の思い出を聞いた。(取材・田井 秀一) 信楽焼で有名なのどかな町の山あいに、外厩施設ノーザンファームしがらきがある。競馬界をリードする巨艦の関西拠点にして、ドウデュースがオフを過ごした安息の場所だ。 初入場は2歳の6月。管理を任された厩舎の長、日高さんは第一印象を「特別、目立つ感じはなかった」と振り返る。馬房では「寝るか、食べるか、ぼけっとしているか」。手を焼くことがなく、存在感は控えめ。評価が一変したのは…