あれは3週間ほど前。トレセン内でネタ探しに奔走していると、ご無沙汰していた藤原亮厩務員(美浦・和田雄厩舎)と再会した。軽い気持ちで「何か面白い話ないですか?」と振ってみると、それがジャストミート。「僕の担当馬を取材してくださいよ。たぶん今、美浦で一番小さい馬です」とほほ笑んでいた。 聞けば、その馬の名はシュトレームング(牝2歳)。父はゴールドシップ、母は08年福島牝馬Sの勝ち馬マイネカンナというラフィアン血統で、母の1つ上の半兄に09年天皇賞・春を制したマイネルキッツがいるファミリーの出身だ。血統表を見ると、かなり濃いインブリードの持ち主。そのあたりが彼女をミニマム化させたのだろうか? …