朝日に輝く栗毛の馬体がはずんだ。昨年覇者レモンポップは角馬場、ダートで体をほぐしてWコースへ。直線に向くとしまいは軽く追われた。パワフルな四肢を躍動させる。単走でグングン伸びる。ラスト2Fは11秒9→11秒3と加速。6Fは82秒4にまとめた。前走南部杯の最終追いは僚馬に遅れを取る格好だった。「70点くらいの出来」と辛口評価を下した田中博師だが「馬場も少し重かったですけど、動きに関しては力強く走れていたかなと思います」と合格点を与えた。 現役ラストのレース。馬に寄り添い、柔軟に調教メニューを選んだ。普段は併せ馬で追い切るが、最後の追い切りは単走。指揮官は「今年に入ってから気持ちの高ぶりも見られていたので。昨…