ジャパンCを日本調教馬が上位着順を独占するようになって久しい。それだけ日本競馬のレベルが上がったということであり、「世界に通用する馬作り」という創設当初の目標を思えば、実に喜ばしいことである。 ただ、かつてのように、あっと驚くような強い外国馬を見てみたいという気持ちも多少ある。強さを追求してきた日本のホースマンには申し訳ないのだが、「見たことのない馬の、見たことのない強さを見てみたい」という、プリミティブな欲求を満たしてほしいと思うこともある。今年はもしかしたら、そのチャンスかもしれない。 ジャパンCを外国馬が制したのは05年アルカセットが最後だ。鞍上はランフランコ・デットーリ。千両役者が東…