若武者の強心臓ぶりに驚いた。11月5日に豪州のフレミントン競馬場で行われたメルボルンC。同じ豪州のコーフィールドC13着から転戦となったワープスピードの背中には、2戦連続の手綱となった菅原明良騎手がいた。2日には米国・デルマー競馬場のブリーダーズCスプリントでメタマックスに騎乗(8着)し、そのまま豪州へ。現地で対策を練り、勝負の時を待った。「何度も乗っているし差せるイメージを持っていました」。レースはゴール前で首の上げ下げでわずかに及ばず2着。だが、日本で重賞を勝ったことがないワープスピードにとっては大健闘といえる結果だった。 菅原明良騎手は冷静だった。23頭立てとそれまで経験がないであろう超多頭数の…