秋の福島の名物ハンデ重賞「第60回福島記念」は、7歳アラタが15度目の挑戦で念願の重賞初制覇。鞍上の大野拓弥(38)は22年デイリー杯2歳S(オールパルフェ)以来、2年ぶりの重賞Vとなった。 21、22年と3着に敗れた“因縁”のレースでアラタがようやくタイトルを勝ち取った。道中はゆったり後方2番手を追走。3?4角で加速すると、直線外から一気にライバルをのみ込んだ。「三度目の正直ではないですけど、これまでの2回は1番人気で期待に応えられなかったので。外を上がっていく手応えが良く、安心して乗った。後ろからは何も来ないでくれと思っていた」。2度の敗戦でもコンビを組んだ大野の喜びもひとしおだ。 苦難も乗り越えてきた。今年1月…