「武蔵野S・G3」(9日、東京) 断然の1番人気に支持されたエンペラーワケアは手応え良く直線を迎えたが、前が壁となり進路を失った。隣の馬と馬体をぶつけるなど、かなり厳しい競馬を強いられるなか、残り200メートル標識が迫ったところで、わずかにあいた1頭分のスペースを見逃さなかった。 川田のエスコートに瞬時に反応。グイッと馬群から抜け出すと、最後は外から強襲してきた2頭の追い上げを楽々と退けた。川田は「スペースがないなか、馬の能力で出てきてくれました」と、タイトな展開を克服した相棒の地力をたたえた。 2戦目でダートに転じてから、これで9戦7勝、2着2回とパーフェクト連対。唯一にして最大の課…