東京競馬場で9日、「第29回武蔵野S」が行われ、川田将雅(39)騎乗の1番人気エンペラーワケアが狭いスペースを抜け出しV。初のダートマイル戦をこなして、今年の根岸Sに続く重賞2勝目を飾った。 価値ある1勝だった。エンペラーワケアは好スタートから好位の内をリズム良く追走。手応え抜群で迎えた直線、なかなか前が空かない。残り300メートル。馬群の間にようやく進路を見いだすと、力強く伸びて瞬く間に先頭へ立つ。最後は後続を悠々と突き放した。 不利、そして初のダートマイルを克服。川田は「返し馬の段階から、もっとさかのぼればパドックの段階から、またがった瞬間から1600メートルを意識して組み立てていました」とレース前の入…