ベルピットが絶対王者として君臨する中距離路線とは異なり、今年のスプリント路線は群雄割拠の大混戦である。3連単40万超の波乱となった4月のエトワール賞から、重賞の度に各馬の着順が入れ替わり、短距離チャンピオンを決めるこの大一番を迎えてなお、勢力図は定まっていない。唯一古馬短距離重賞を2勝したストリームが出ていないこともあり、今シーズンの実績だけでは差がつかないメンバー構成となっている。 筆者はレース内容の良化度に注目し、ドリームビリーバーを中心に据えた。5月に中央3勝クラスから再転入した当初は、やや一本調子気味の走りで甘さが目立ったのだが、当時は陣営も、状態面とやめるような気性面を気にかけていた。…