今から30年以上の前、90年代前半の競馬シーンを沸かせた1頭がダイタクヘリオスだった。スプリントから中距離まで、幅広いステージで活躍。口を割りながら走る姿から、一部のファンには「笑いながら走る馬」と愛された。そんな名馬が史上2頭目の連覇を果たした92年のマイルCSを振り返る。 ダイタクヘリオスは父ビゼンニシキ、母ネヴアーイチバン、母の父ネヴァービートの血統。2歳時から短距離路線で活躍し、3歳春のクリスタルCで重賞初制覇。4歳を迎えると中距離にも活躍の場を求め、マイラーズC、高松宮杯とGIIを2勝。そして秋のマイルCSでGIウイナーの仲間入りを果たした。 5歳を迎えても、マイル路線の主役の座は譲らなかった。逃げ…