「パトロールビデオ」をご存じの方は多いと思う。競馬場の外周沿いに建てられた「パトロールタワー」から撮影する映像で、各馬の位置取り、不利はないか、進路妨害はないか、などを裁決委員がチェックするものだ。 このパトロールビデオ。今やJRAの公式ウェブで見ることができる。「この1頭分のスペースを突き抜けたのか」「こんな外から飛んできたのか」など、いわゆるテレビの映像とは違った強さを堪能することができる。 パトロールビデオを見て改めて、その強さが分かるのが、この不良馬場で行われた天皇賞・秋だ。キタサンブラックを操る武豊騎手のコース取りは神がかっていた。 キタサンブラックは珍しく出遅れる。ゲートが開く…