日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は東京本社の後藤光志(28)が担当する。いよいよ秋のG1シリーズがスタート。その開幕戦となったスプリンターズSに出走した香港馬ムゲンを管理するパンチー・ン調教師(41)は特別な思いを持ってレースに臨んでいた。 香港馬の躍進が目立つ今年のG1戦線。高松宮記念ではビクターザウィナーが3着。安田記念ではロマンチックウォリアーが18年ぶりの香港馬Vを果たした。先月29日、秋のG1シリーズ開幕戦となったスプリンターズSには香港から2頭の“刺客”が出走。ビクターザウィナーと、自国の重賞を制して勢いに乗っていたムゲン。後…