「スプリンターズS・G1」(29日、中山) 秋の電撃王に輝いたのは9番人気のルガルだ。デビュー7年目の西村淳に導かれ、超ハイペースを3番手からの横綱相撲で人馬そろってG1初制覇。見事に1番人気で10着に敗れた高松宮記念のリベンジを果たした。2着は5番人気のトウシンマカオ、3着には4番人気ナムラクレアが入り、1番人気のサトノレーヴは見せ場なく7着に終わった。 3番手で回った4コーナーも、直線の急坂も全く覚えていない。「おまえ、ゴール前から泣いてたぞ」。後ろからの坂井の声にグータッチで応え、西村淳は初めてハッとした。調教から騎乗し、杉山晴師が起用し続けてくれた相棒ルガルとともに、初めてのG1…