伝統のレース名「赤富士S」が2年ぶりに復活する。由来となった赤富士とは、普段は青みがかって見える富士山が日光などに照らされ赤く染まる現象をいう。多くの画家によってその様子は描かれ、また俳句の季語としても使われる。日本人にとっては馴染みのある風景、響きのひとつだろう。 競走名としても長く使われており、弊社調べでは1969年の東京芝2000m戦に赤富士賞の名前を見ることができる。以来、施行距離や条件は変えつつも、10月?11月の東京競馬で開催されてきた。過去の勝ち馬を見れば、古くは75年にのちの天皇賞&宝塚記念馬フジノパーシア、88年には長距離巧者として鳴らしたスルーオダイナの名前もある。 ダ2100mに固定された9…