春無冠に終わった素質馬が真価を発揮した。菊花賞トライアル「第78回セントライト記念」が16日、中山競馬場で行われ、2番人気のアーバンシックが中団インから抜け出し重賞初制覇。2着コスモキュランダ、3着エコロヴァルツまでが菊花賞(10月20日、京都)への優先出走権を獲得した。 皐月賞4着、ダービー11着からの反撃。アーバンシックが春のクラシック路線をにぎわせた3頭の激戦を制した。手綱を取ったルメールはこの日5勝の“固め打ち”。「能力はあると思っていた。秋から大人になっていましたね。ジワジワ伸びる馬ですが、今回は力がついていたので外に出してからすぐギアアップしてくれた。最後も凄くいい脚」と手放しで相棒を称えた。 …