札幌競馬場で行われた「第29回エルムS」は5番人気ペイシャエスが横山和生(31)の巧みなエスコートで1年8カ月ぶりの復活V。重賞3勝目を飾った。 会心騎乗に喜びがあふれた。ペイシャエスが先頭でゴール板を駆け抜けると、馬上の横山和は左腕を大きく振りかぶってガッツポーズ。「具合が良かったので自信を持って臨めた。流れをうまく読んでエスコートできた」としてやったりだ。 隊列が早めに決まり、道中は戦前の予想に反したゆったりとした流れ。ペイシャエスは1番人気ドゥラエレーデの直後4番手で折り合った。直線はそのドゥラエレーデとテーオードレフォンの間を割って鋭伸。ゴール前で測ったように首だけ差し切った。見守った小西師も…