意地の騎乗でJRA騎手の最後を締めくくった。19日にNAR(地方競馬全国協会)騎手免許試験に合格し、8月から古巣の兵庫競馬に復帰する小牧太。21日、最終レース終了後のセレモニーには福島1Rで勝利を挙げた息子の加矢太も駆けつけ、多くのファンに見守られるなか4度宙を舞った。 JRA所属として最終週となる27、28日の開催は騎乗予定はなく、12Rが“ラスト”。そこで劇的なドラマを演出した。12番人気モズアカボスで勝利し、小倉競馬場は歓声と万雷の拍手に包まれた。「魂の騎乗やね。並んでからは気持ち。最後に勝ったから良かった。数を乗ったら勝てるってことです。これぐらいの馬に乗せてよ」と苦笑いの小牧太。…