6月5日の東京ダービー(大井)をラムジェットで制し、中堅騎手として存在感を見せつけた三浦皇成(34)。若い競馬ファンの中には知らない人もいるのかもしれないが、そのデビューは鮮烈だった。 08年3月1日、中山競馬場。三浦がデビューしたその日、騎乗3鞍目の10R・潮来特別。6番人気フェニコーンを好位追走からあっさり勝たせると、スタンドがどよめいた。 潮来特別は2500メートルの特別戦。新人騎手の初勝利といえば、減量が利く一般戦の短距離レースと相場が決まっている。想像の範ちゅうを超えた初勝利だった。 1年目の夏は北海道に滞在した三浦。函館開催のフィナーレで若武者は、またも驚かせた。2番人気フィフスペトルで4角10番手…