ケンタッキーダービーでフォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作厩舎、父リアルスティール)が惜しくも3着に敗れたが、日本勢初快挙まであと一歩まで迫った。レースを現地で観戦した同馬の藤田晋オーナーを、海外競馬に精通するフリーライターの土屋真光氏が直撃した。 ケンタッキーダービー出走馬関係者だけが座ることができるボックス席で、藤田晋オーナーはゴールから数分がたっても、一人で立ち尽くしていた。 「…すごい馬だなあ、と思います」 やっと出せたひと言目。悔しさと、すごいレースを見たという思いが混ざり合っているのが表情から伝わる。「最初、スタートがよくなく、厳しい形になってしまったなあと思って…