淀伝統の長距離G1「第169回天皇賞・春」が28日、京都競馬場で行われ、1番人気テーオーロイヤルが好位から抜け出し、G1初制覇を飾った。騎乗した菱田裕二(31)、管理する岡田稲男師(63)にとっても、うれしいJRA・G1初制覇。人気を分け合った昨年の菊花賞馬ドゥレッツァは15着に敗れた。 パートナーを信じて動いた。勝負どころの下り坂で勢いに乗ったテーオーロイヤル。直線に入り堂々と先頭に立つと、菱田の右ステッキに応えて内ラチ沿いを粘り込んだ。人馬にとって初となるG1制覇のゴール。30度目の挑戦でビッグタイトルを手にした菱田は「本当に今まで生きてきた中で一番うれしい。言葉に言い表せないぐらいうれしい」と喜びを口にした。 …