この勝利がなければ、その後の馬生は大きく変わっていたかもしれない。父がキングカメハメハ、母がエアグルーヴという超良血馬ルーラーシップ。生まれながらにしてGI制覇を宿命づけられていたエリートが、悲願のビッグタイトル獲得を果たした12年のクイーンエリザベスII世カップ(4歳上・G1・芝2000m)を振り返りたい。 ルーラーシップは父が日本ダービー馬のキングカメハメハ、母がオークス馬のエアグルーヴという血統。半姉のアドマイヤグルーヴは03年と04年のエリザベス女王杯の覇者。一族にも活躍馬が多く、08年にサンデーサラブレッドクラブで総額1億8000万円、1口450万円の超高額で募集された。 5月の遅生まれらしく、決して完成が早…