阪神競馬場で14日に行われたダートG3「第29回アンタレスS」は5番人気ミッキーヌチバナが差し切り、初タイトルを手にした。鞍上の太宰啓介(44)は16年平安S以来、8年ぶりのJRA重賞V。なお、阪神はこの後スタンドリフレッシュ工事に入るため、今年最後の開催となった。 上位人気馬を蹴散らし、ミッキーヌチバナが待望の初タイトルだ。殊勲の手綱となった太宰は16年平安S以来、実に8年ぶりの重賞の美酒。だが、ヒーローインタビューに笑顔はない。表情をゆがめつつ「悲しい2日間でしたが一同力を合わせて頑張っていくので競馬を、馬を応援してください。ジョッキーに声援をお願いします」と声を絞り出した。 愛する後輩の死という悲しみを背…