春の中山の名物重賞「第56回ダービー卿CT」が30日、中山競馬場で行われ、2番人気パラレルヴィジョンが重賞初制覇。鞍上の戸崎圭太(43)は昨年(インダストリア)に続いて連覇。管理する国枝栄師(68)は98年ブラックホーク、08年サイレントプライド、17年ロジチャリスに続き、同レース歴代最多となる4勝目を飾った。 鮮やかな差し切りV。「今日は理想的な競馬だったね。重賞を勝つことができて本当にホッとしているよ」。国枝師は期待の愛馬パラレルヴィジョンの快走に笑顔満開だ。 好スタートを切り、後続を突き放す大胆な逃げを打ったエエヤンを見ながら、先行集団で好機を待つ。徐々に前との距離を詰め、迎えた直線。切れないがゴールまで…