70歳定年により5日付で引退となる調教師が3日、ラストデーを迎えた。最終週に15頭の大攻勢をかけた中野栄治師は、武豊(54)との“ダービージョッキータッグ”で挑んだ中山2Rを含む1日2勝で有終の美を飾った。後輩騎手たちからは伝説の“ナカノ・コール”が再現され、笑顔でターフを後にした。 中山でのラストレースとなった7R終了後、中野師の周りには大勢の後輩騎手たち。誰からともなく“ナ・カ・ノ!”とコールが上がると、34年ぶりの“ナカノ・コール”が競馬場に響いた。照れくさそうな笑顔を絶やさなかった師は「18歳でデビューして何だかあっという間でしたね。何にも未練はないですよ」と穏やかに語った。 騎手としてアイネスフウ…