東西7人の調教師が3日、70歳定年により引退。ラストウイークに15頭の大攻勢をかけた中野栄治師(70)は1日2勝で有終の美を飾った。2Rは武豊との“ダービージョッキーコンビ”で制し、キングが騎乗した4RがラストVとなった。 ラストレースとなった中山7R終了後、中野師の周りには大勢の後輩騎手たち。誰からともなく“ナ・カ・ノ!”とコールが上がると、34年ぶりの“ナカノ・コール”が中山競馬場に響いた。照れくさそうな笑顔を絶やさなかった師は「18歳でデビューしてなんだかあっという間でしたね。何にも未練はないですよ」と穏やかに語った。 騎手として競馬の道に足を踏み入れ、アイネスフウジンで制した90年ダービーは今も語り継が…