地力を発揮し、鼻差の接戦をものにした。「第68回阪急杯」は1番人気ウインマーベル(牡5=深山)が道中4番手から直線しぶとく伸びて3度目の重賞制覇。昨年暮れの阪神Cに続く連勝で高松宮記念(3月24日、中京)の優先出走権を確保した。 底力でねじ伏せた。阪神C1着からの臨戦だったウインマーベルが同じ阪神芝1400メートルで貫禄を示した。逃げ粘る3連勝中のアサカラキングを1完歩ごとに追い詰める。鼻差捉えてゴールに飛び込み、写真判定を経て勝利を確認すると松山が頬を緩め、パートナーの首筋をなでた。「接戦でしたけど、よく勝ち切ってくれました。馬に感謝したいです」とねぎらった。 松山が手綱を取るのは騎手別最多の10度目。この勝…