09年のフェブラリーSは好メンバーだった。1番人気はカネヒキリ。屈腱炎を幹細胞移植手術によって克服し、ジャパンCダート、東京大賞典、川崎記念を3連勝していた。2番人気は前年の覇者ヴァーミリアン、3番人気は米国への長期遠征から帰国し、前走で準オープンを圧勝していたカジノドライヴだった。 サクセスブロッケンは6番人気に過ぎなかったが、レコード(当時=1分34秒6)で勝ち切った。逃げるエスポワールシチー、2番手カジノドライヴを見ながら3番手を追走。直線を向き、エンジン点火に時間はかかったが、残り50メートルを切ったところでカジノドライヴをかわして先頭でゴールに飛び込み、内田博幸騎手の右腕が上がった。 デビュー戦…