カッチースマイルでフィナーレを飾った。今年いっぱいで騎手を引退、来年1月に調教師に転身する田中勝春騎手(52)が、28日のレース後に中山競馬場のパドックで引退式を行った。最終騎乗となった同日の中山1、2Rを連勝。34年間の騎手生活に別れを告げたカッチーは、心温まる手記を本紙に寄せた。 顔で笑って心で泣いて…。2500人のファンが集まった中山競馬場のパドック。「こんなに寒い夕方にこんなに大勢の人が集まってくれて…」とあいさつする田中勝を騎手仲間が取り囲む。レースVTRをバックに惜別の胴上げ。笑顔で宙を舞いながら34年間の騎手人生が走馬灯のようにまぶたに浮かぶ。 「長い間、関係者やファンの人たちに“ああだ、こう…