「有馬記念・G1」(24日、中山) イブ決戦に個性的なメンバーが集結。うち9頭の父はいずれもグランプリを制した名馬だった。全5回で、父の輝かしい蹄跡を振り返る。 ◇ ◇ 3冠馬のV締めだった。11年のホワイトクリスマス決戦を制したのは3歳馬オルフェーヴル。前年ダービー馬エイシンフラッシュ、ドバイワールドC覇者ヴィクトワールピサ、G16勝の最強牝馬ブエナビスタなど強豪古馬がそろうなか、1番人気の支持に応え、6連勝を飾った。 ゲートで後手に回って後方から。しかも流れはスロー。池添が「これまでで一番きつい競馬でした」と振り返るほど、試練のレースだった。それでも3冠馬は逆境をはね返す。持…