歴代最高となる22億円超の賞金を獲得し、先月26日のジャパンCでラストランを飾ったイクイノックス(牡4)の引退式が16日、中山競馬場で行われた。G1・6連勝、今年無敗のままターフを去る名馬の新たな門出を、場内1万6000人のファンが祝福。初年度の“花嫁”候補には、同じ勝負服でG1・9勝の名牝アーモンドアイの名前も。夢の“40億円ベビー”誕生に期待がかかる。 12月とは思えない暖かな中山ターフを、イクイノックスは穏やかな表情でゆっくりと歩いた。最終レース終了後、場内に残った1万6000人のファンからは「感動をありがとう!」の絶叫。カクテル光線に照らされたパーフェクトな馬体、しなやかな歩み。そこには芸術的な美しさがあった。…