秋の福島開催の名物ハンデ重賞「第59回福島記念」は、3番人気ホウオウエミーズが初タイトル。管理する池上昌和師(49)は15年3月の開業から9年目でうれしいJRA重賞初制覇となった。 父子の悲願だ。1万4000人超のファンに祝福された口取り式。池上師は両親と記念写真に納まった。父・昌弘さん(76)は名馬トウショウボーイで76年皐月賞を制した昭和の名騎手。調教師としても通算453勝を挙げたが、JRA重賞には手が届かず18年2月に定年引退を迎えた。「助手時代、僕がふがいなくて父を助けられなかった。この世界に入るのも最初は反対していたけど、厩舎で育ててもらった。その時のおかげで今の僕がある。両親に感謝したい」。指揮官は涙を流して喜…