世界一の馬が、世界一のタイムで駆け抜けた。11年ぶりの天覧競馬となった「第168回天皇賞・秋」が29日、東京競馬場で行われ、1番人気イクイノックスがトーセンジョーダンのレコードを0秒9も更新する1分55秒2で勝利。G1出走機会5連勝を飾り、シンボリクリスエス、アーモンドアイに続く史上3頭目の天皇賞・秋連覇。JRA獲得賞金は12億5000万円を超え歴代10位。鞍上のクリストフ・ルメール(44)は天皇賞・秋連覇で5勝目。今年の春秋連覇を含め令和の天皇賞は9回のうち6勝を占めた。 秋晴れの府中が2度、どよめいた。イクイノックスが先頭でゴールを駆けた十数秒後、モニターに赤字で映し出された「レコード」の4文字。“世界最速”の1分55秒2に、…