菊の大輪を咲かせるのは進化したダービー馬だ。「第84回菊花賞」の追い切りが18日、美浦、栗東トレセンで行われ、ダービー優勝以来の出走となるタスティエーラが圧巻の走りで休養明けの不安を一蹴した。初コンビを組むジョアン・モレイラ(40=ブラジル)の手綱から伝わってきたのは隙のない仕上がりと長距離適性。73年タケホープ以来50年ぶりとなるダービー&菊花賞の2冠獲りへ王手をかけた。同レースは19日に出走馬と枠順が確定する。 【堀師に聞く】 ――休み明けになるが仕上がりは? 「9月21日に帰厩してからも順調で、馬体重こそ春と変わっていないが、健康状態を含めた皮膚感や馬体の張り、心身のバランスも良くなった」 ――…