「紫苑S・G2」(9日、中山) 今年3月に開業した新米トレーナー・上原佑紀調教師(33)=美浦。指揮官の経歴をひもとくと、驚きの連続だ。17年7月にJRA競馬学校の厩務員課程に入学。その後は美浦の池上、堀厩舎での厩務員や調教助手を経て、21年12月に調教師試験に合格した。期間として、わずか4年5カ月という異例の速さだ。 JRAに入る前には、大学卒業後の約2年間を獣医師として、その後はノーザンファームで経験を積んだ。そして海を渡り、ニューマーケット(英国)やシャンティイ(仏国)でアシスタントトレーナーを努めるなど、実に華麗な足跡を残しながら、馬へ情熱を注いできた。 そんなトレーナーが紫苑…