今夏は日本各地で最高気温35度を超える猛暑日が続き、東京における年間猛暑日日数は過去最多を記録。その影響は競馬界にも及び、今月には昨年の菊花賞馬アスクビクターモアが放牧先で熱中症による多臓器不全を発症して死亡し、多くのファンに衝撃を与えた。“災害級の暑さ”とも報道される昨今。来夏には一日でもっとも暑くなる時間帯のレースを休止するなど、さらなる対策が講じられる予定だが、改めて競走馬への暑さ対策についてJRAに聞いた。 猛暑日と聞くと、真っ先に注意しなくてはいけないのが熱中症。熱中症とは高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をいい、めまいや頭痛、倦怠…