◆第58回北九州記念・G3(8月20日、小倉・芝1200メートル、良) 酷暑の小倉を一陣の風が吹き抜けた。ジャスパークローネが“王者”の力を誇示するかのように、堂々と先頭でゴール板を駆け抜けた。「ジャスパークローネが一番速いと思っていた」。団野はパートナーのスピードを信じ抜き、重賞連勝へ導いた。 トップスタートからハナを主張した。前半2ハロン目から10秒4―10秒9のハイラップを刻み、前半3ハロンが32秒9と一般的にはハイペースだが、焦りはなかった。「ペースのことは気にせず、前回と同じように気分良く行かせた方が持ち味が生きる」。4角を回ったところで再び加速。2着と半馬身差とはいえ、危なげない逃げ切りだった。…