昨年10月にGI「菊花賞」を制したアスクビクターモア(牡4=田村)が8日、放牧先で熱中症による多臓器不全のため急死した。日本中央競馬会(JRA)が9日、発表した。放牧先は明らかにしていない。現役G1馬の熱中症による死は過去に例がなく、競馬界に衝撃が走っている。 連日の猛暑が続く中、現役G1馬の熱中症による突然死の衝撃は大きく、廣崎利洋オーナーをはじめ、関係者はコメントを出せる状況にないという。 現役G1馬の熱中症による死は、本紙の調べでは過去に例がない。JRAによると「熱中症を起因とする症状はさまざまで、過去も含め熱中症が死因となった可能性のある馬の正式な数は把握していない」という。現役G1馬が競走中や調教中の…