故障のため戦列を離れていた熊沢重文騎手(55)=栗東・フリー=が、いよいよ復帰する。デビューから38年目となる鉄人も、1年ぶりとなる実戦を前にさすがに感慨深げ。「やっと戻って来られたかなという感じかな」と言葉をかみしめた。 昨年2月26日の小倉8Rで落馬し、第2頸椎を骨折。入院だけで3カ月にも及ぶ大ケガで、一時は「再起不能」とまで言われたという。これまでも負傷はあったが、さすがに丸1年も競馬から遠ざかるのは初めて。退院後は半年以上、ジムで筋力回復に努め、騎乗可能となってからは精力的に調教をつけて感覚を慣らしてきた。 「競馬になるとまた違うけどね」と前置きしつつ、「体は元気。乗りだして2、…