「有馬記念・G1」(25日、中山) メッシ擁するアルゼンチンの優勝で幕を閉じた今年最大のスポーツの祭典・サッカーW杯。過去のW杯イヤーにおけるグランプリ覇者にスポットを当てて歴史を振り返る。 ◇ ◇ 06年、日本競馬界は特別な年末を迎えていた。ディープインパクトの年内での引退が発表され、ラストランとなるグランプリは異様な盛り上がりを見せていた。 中山競馬場に詰め掛けたファンは11万7251人。その全ての視線を集めていた。4歳になったヒーローにとって、1年前に初黒星を喫した一戦。2走前の凱旋門賞では3位入線後に失格という屈辱を味わっていた。単勝1・2倍。その思いに応える必要があった…