◇鈴木康弘「達眼」馬体診断 タイトルホルダーには消耗戦となった凱旋門賞の疲れが残っていないのか。今グランプリ最大のポイントとあって、頭のてっぺんから爪先までなめるように視線をはわせました。だが、ダメージはどこにもない。サンタクロースに疲労解消の魔法でもかけられたのか。疲れの痕跡さえ残っていません。 渡仏前の宝塚記念同様、470キロ前後の体重以上に馬体を大きく見せています。大きく映るのはキ甲の盛り上がり、胸前のボリュームと共にヒ腹にも張りがあるからです。競走馬の疲れはまず腹に表れるものですが、腹周りも全くへこんでいない。毛ヅヤはイクイノックスほどではないにせよ、とても良好です。 宝塚記念同…