11月27日に東京競馬場で行われた第42回ジャパンC・G1は、ライアン・ムーア騎手=イギリス=に導かれた3番人気のヴァラアズール(牡5歳、栗東・渡辺薫彦厩舎、父エイシンフラッシュ)がG1初制覇を飾った。 同馬を管理する開業7年目の渡辺薫彦調教師にとっても初のG1タイトルになった。騎手時代は所属先の沖芳夫厩舎が管理した1999年の菊花賞馬ナリタトップロードとのコンビで数々の大舞台を経験。「今でも当時のファンの方からお手紙をいただきます」というサッカーボーイ産駒と挑んだ東京の芝2400メートルの大レースは日本ダービー2着、2001年のジャパンC3着。あと一歩のところで涙をのんでいた。当時味わった悔しさを、立場を変えて晴ら…